住宅購入時にローンを組む利点とはどのような点なのでしょうか

30歳近くなって将来持ち家が欲しいと考えるようになりました。持ち家する場合殆どの人が住宅ローン組んで購入すると聞きます。また私の聞いた話ではかなりお金持ちらしい人もローンを組んで購入しているという人もいます。もちろんお金がない場合には仕方がないと思うのですが、必要もないのにローンを組むのも変な話です。良く分からないのですが住宅ローンを組んで住宅取得以外にも何か利点が有るのでしょうか。

所得によっても違いますが税制面での優遇措置が有ります

家は普通の人にとっては一生に一度の買物で、勿論最初からそんなお金は用意できませんから住宅ローンを借りることになる訳です。しかし中には住宅を現金で買ってしまえるようなお金持ちもいるにはいますし、若いころからこつこつ貯めてその程度溜め込んでいる人もいます。しかしそういったお金を用意できるような人も住宅を買おうと言う場合住宅ローンを組む人はそれほど珍しいことではありません。これには税制も関係していると考えられます。

所得が非常に大きい場合には優遇措置は無いのですが、そうでない場合には住宅ローンが有る場合には住宅ローン控除と言うものが認められています。現税制では住宅取得から10年間ローンの残額の1%が所得から控除されます。したがってサラリーマンの場合でも住宅取得時にしっかり確定申告をしておけば所得税が現在されて払いすぎた分が還付されます。現金で払ってしまうとローンの残高と言うものは有りませんので所得減税は受けられません。

あなたの場合まだ20歳代でおそらくサラリーマンだと思われますので、確定申告などはしたことが無いかもしれませんが、要するに確定申告することによって実際の所得から控除されるものが有ると言うことを申告でき所得税を少なくしてもらうことがあるわけです。お金が有るのに住宅ローンを組んでいると言うの人の場合、多くはこの税金対策のために住宅ローンを利用しているものと考えられます。

ただし実際に得なのか損なのかは計算してみないと分かりません。本来であれば10年分の控除によって生じる所得税の減税額と、例えば35年間に支払うことになる住宅ローンの利息を比較してお得な方を選ぶべきで、その時の金利によっても左右されますが、おそらくローンは利用しない方がトータルで考えるとお得ではないかと思われます。利用するしないはその時の利用者の判断と言うことになりますが、利用する人にとっては10年間貰える還付金に利点を感じているのでしょう。

あなたの場合も将来住宅取得を目指すのであれば、今から準備して出来るだけ自己資金を増やしておきましょう。ローンを借りなくて済むようにはなかなかなりませんが、ローンというのは要するに借金ですから、少なければ少ないほど良いのです。出来るだけ借入を少なくして、返済期間を短くすることが最もお得だと言うことを忘れないようにしましょう。ただし借りた場合にはしっかり確定申告をして還付を受けることも忘れてはいけません。

ローンを組む利点は将来の収入を先に手に入れられること

ローンを組まなくても、お金が貯まってから買えば良い考える人もいるでしょう。確かにそれはそうなのですが、お金をが貯まるのがはるかに先で、必要なのが現在であるという状況もあります。このようなときに、将来の収入を先に手に入れる事ができるというのが、ローンを組む利点だと言えるでしょう。

例えば、住宅を購入するときには良く用いられます。家族が増えたり子供が大きくなってきたりすると、住宅が必要になる事もあります。しかし、その資金が貯まるのを待っていると、何十年も先になる事もあり得ることでしょう。例えば30年後に資金が貯まるとしても、そのときにはもはや必要なくなっていることもありえることです。

住宅を購入すれば、賃貸として支払っている家賃を支払わなくて良いわけですから、この面でもメリットはあると言えるでしょう。ですから、将来まで待つよりも、ローンを組んで今買った方が良いと考える事もできるのです。将来に貯まる資金を、先に手に入れる事ができるというのが、ローンの優れたところです。未来ではなくて今必要なときに役に立つ金融サービスだと言えるでしょう。

これが基本的な考え方です。ですから、将来に資金が貯まる予定であるということと、どうしても現時点で必要だと言うことの二つが利用する条件だと言えるでしょう。資金が貯まるまで待っても良いものであれば、わざわざローンを組む必要はなく、待てば良いのです。当たり前のことなのですが、借り入れをすれば利息を支払わなければなりませんから、利息の分だけ損です。

ローンとは、将来の収入を先取りするものですから、将来に収入が確保されていると言うことが前提条件となります。将来に収入がないと返済をすることができませんから、借り入れをすることはできません。それを判断するためのものが審査だと考えておくのが良いです。審査は、将来の収入が確保できるのかどうかを判断するためのものだと言うことができます。

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